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長野県茅野勤労者山岳会 しらびそ山の会

                                 
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熊野古道より太平洋を望む

2012年11月23日〜25日 熊野古道 伊勢路を歩く

奈良・平安の昔から、日本人の心の拠り所として脈々と受け継がれてきた熊野詣での信仰の道を歩いてみたくて、本宮大社を目指すいくつものコースの中から伊勢路を行くことにする。

11/23(金) 茅野6:00===紀伊勝浦14:00===那智大社
熊野の「熊」は、奥まったところという意味の「隈」が語源だと言われるらしい。深い山の奥に那智の滝をご神体とする那智大社がある。はるか昔から畏敬の対象であったのも頷ける、荘厳で圧倒的迫力の大滝が流れ落ちている。豪雨災害で社殿も土砂に埋まったが、今も滝壺の下から足場が組まれて復旧工事の最中だった。滝の足元にたちこめる飛沫を浴びてから、青岸渡寺の三重塔越しにもう一度滝を眺める。
        

11/24(土) 紀伊勝浦7:00===三木里9:00------〈八鬼山越え〉------尾鷲16:20===紀伊長島17:00
紀伊勝浦から紀勢本線で三重県を海沿いに北上する。熊野灘に面した入り組んだ海岸線を行くと、色づいたみかんがたわわに実ったのどかな風景が続くが、すぐ後ろに幾重にも重なった山並みが迫っている。海端の三木里の村から八鬼山(627m)を目指す。
登り口でいきなり世界遺産登録反対の看板が有り驚いたが、当事者にはやはりいろいろな考え方があるのだろう。
伊勢路一番の難所と言われ、かつては追い剥ぎや狼が出没して恐れられた ( ) 鬼山 ( きやま ) 越えは、うっそうとした杉木立のなかに苔むした石畳の道が延々と続く。雨の多いこの地方で土砂の流出や道の崩壊を防ぐために引かれた石の数は、人々の熊野への並々ならぬ思いを表しているようだ。よく写真で見られる石畳は部分的なものだと思っていたので、この長さには舌を巻いた。ただし、登るには快適だが下りは滑りそうでかなり緊張を強いられた。
峠の手前まで、古くからの江戸道と明治になって開かれた明治道が有り、江戸道の方をたどる。途中、峠越えの無事を祈願して奉納したとされる地蔵尊や行き倒れの人を弔った石仏がいくつもあり、どれも丁寧にまつられている。一息ついてわらじを替えたであろう茶屋跡が残っている。山頂近くにさくらの森エリアという広い草地が開け、そこから熊野灘や志摩半島の絶景が望められ、山育ちの目には飽きることのない景色だった。
天気に恵まれたこともあり、途中5〜6組のパーティに出会った。尾鷲市に下って向井バス停付近で参詣道を外れ、尾鷲の駅まで小1時間の市内歩きのあと電車で紀伊長島に移動する。
        
        

11/25(日) 紀伊長島道の駅6:30------〈荷坂峠越え〉------梅ケ谷10:00===〈伊勢神宮〉===名古屋16:00
紀伊長島からは荷坂峠コースとツヅラト峠コースがあるが、時間的に安全な荷坂峠を目指す。こちらは昨日とは打って変わって、両側に大振りのシダが生い茂り、なだらかな土の道で歩きやすい。この峠にも江戸道と明治道が有り、江戸道はかなりの直登コースで明治道を横切って登って行くので、そちらは次回に譲ることにする。梅ケ谷の市内では参詣道と言っても生活道路と入り組んでおり、古道を示す標柱が辻々にあるのでなんとかわかるが、里に下りてからはルートを探すのに2日間とも苦労した。
梅ケ谷は無人駅で、乗り損なうと次まで3時間半電車が来ない。早めの行動で余裕があったので、有効に移動したくてタクシーを頼んで見たが出払っているとのことで断られ、結局近くの公園でゆっくり過ごす。ここまでで歩きは終了。多気までのどかなワンマン電車に揺られ、後は伊勢神宮にお参りし、帰路に着く。

熊野古道のごく々一部を歩いてみたに過ぎず、1700年のいにしえの日本人のルーツに触れた思いもしたが、往時の旅の苦難は想像を超えるものであっただろうことだけはわかった。 

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