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長野県茅野勤労者山岳会 しらびそ山の会

                                 
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岩壁にしがみつくように咲くクモイコザクラ

2011年6月26日 八ヶ岳 阿弥陀岳中央稜

                                メンバー::L谷内、福田、小野木(記)

中央稜を登りだしていきなりの急登。これが頂上直下まで続くことになるとはその時は思いもよらずふくらはぎがつりそうになるも、足下に咲く花々がその疲れを癒してくれ、様々な花と巡り会うことができた。
マイヅルソウやキバナノコマノツメ、コイワカガミは群落を作り、標高が上がるにつれイワウメやチシマアマナ、クモマナズナ、ミネズオウなど。
そして本日のメインのクモイコザクラ。
下部岩壁帯の湿ったところにしがみつくように咲き、コマクサよりも過酷な条件のもとで咲いている。そのため群落をつくるというものでもなく、人間の手の届かないところでかろうじて種の保存をしているという感じだった。なにもこんなところに咲かなくても、と思うが彼らにとっては安住の地なんだろう。

森林限界を超えハイマツ帯になると風が強くなり、視界の悪い中ようやくの事で阿弥陀山頂に到着。出発から4時間を要していた。
私ごとではあるが、阿弥陀岳へは初登頂である。いままで何度かトライしてみたが、その都度、天気が悪かったり体調がすぐれなかったりで挫折してきた。ああ、この山は縁がないんだ、と思いながらもいつか登りたいと思っていた。
まるでチョモランマのとなりにあるローツェのように(例えが突飛すぎる?)、赤岳へは行くものの阿弥陀岳には縁がなかったのであり、苦節25年にして初めての登頂となりました。
涙がちょちょぎれる思いでありました。

風の吹くなか山頂で大休止をとり下山は御小屋尾根をたどるが、なんとも下り出しがいやらしい。急降下のごとく一気に高度を下げる。中央稜の分岐のところに「立ち入り危険 中央稜」と書いた看板があるが、「御小屋尾根  危険」と書いてほしいと思ったのは私だけだろうか。中央稜のほうがよっぽと安全だと思う。この尾根を原村は村民登山で登っているが、よく事故が起きないものだと関心する。

標高が下がり暑くなってきた午後2時半、舟山十字路に着いた。行動時間7時間半の
花あり、初登頂ありの充実した山行でした。

舟山十字路7:00ー8:35中央稜取付き8:45ー10:00下部岩壁ー11:05山頂11:45ー14:30舟山十字路
  
 舟山十字路からの林道はこんな感じ     阿弥陀南陵への取り付きへ入る道  
  
 中央稜の末端、テント場にはいいでしょう  中央稜を登り出す
  
 クモイコザクラの咲く岩壁帯          クモイコザクラ 
  
 ミネズオウ                    イワウメ  
  
 立ち入り危険中央稜の看板          阿弥陀山頂にて
  
 ウラシマツツジ                  急降下のごとく御小屋尾根を下りる 
 


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