メンバー::小野木ファミリー(記)
6月30日(土)
25年ぶりに尾瀬に行って来ました。その当時は山を始めたばかりで、経験も知識もなく2日間雨に降られたので嫌になり、東北最高峰の燧ヶ岳を登らずに帰ったことがずっと悔いとして残っており、それを今回果たすべく長男をつれて行ってきました。
さて、鳩待峠にバスを乗り継ぎ午前6時40分に到着。いきなり本日の最高地点です。ここからは下りのみで、木道の整備された道です。途中木堂脇に鐘がつるしてあります。これはここに人間がいるぞ、とクマに知らせるための鐘だとか。と言うことは、クマが出没するということですね。
山の鼻から尾瀬ヶ原へと本格的な尾瀬の木道歩きが始まりました。天気は快晴。遠くに 明日登る予定の燧ヶ岳、振り返れば至仏山がデーンと構えています。
湿原に目を移せば、真っ白なジュウタンのようにワタスゲが咲き乱れ、水芭蕉やレンゲツツジ、リュウキンカ、タテヤマリンドウ、ヒメシャクナゲなどなど、様々な花が咲いていました。
見晴キャンプ場は、トイレの改修工事のため閉鎖されているので、尾瀬沼キャンプ場へと向かうべく本日唯一の登りを登って尾瀬沼畔にでて、尾瀬沼ビジターセンターのある賑やかなところへ到着。ところが尾瀬沼キャンプ場は予約で一杯だとか。山のキャンプ場で予約がいるのか、と唖然とするも長蔵小屋が素泊まりで泊まれ一安心でした。
尾瀬がこうなのか、最近の山がこうなのか、自分が今の時代について行けてないのか、いろいろと考えさせられた初日の尾瀬でした。
【コースタイム】
鳩待峠:6:50〜7:50山の鼻8:00〜10:00見晴十字路10:20〜13:10尾瀬沼 長蔵小屋 泊
尾瀬ヶ原の歩き出し、至仏山をバックに 尾瀬ヶ原どまんなか
逆さ燧ヶ岳が見えるところ ワタスゲ満開でした
延々と木道はつづく リュウキンカが咲いていました
ヒメシャクナゲ 本日の宿、長蔵小屋
7月1日(日)
長蔵小屋は快適でした。畳に布団で寝られ、電気は一晩中ついているし、トイレはもちろん水洗おまけに温水便座です。お風呂にも入れます。こんな小屋でいいのかと思うも、これが現実です。
さて、午前5時半に小屋を出発し燧ヶ岳登山に向かいました。たぶん一番最初に小屋を 出たことでしょう。
長英新道は初めは樹林帯、徐々に急登になり歩きにくくなりました。途中サンカヨウやツバメオモトなどの群落が見られました。そのあたりで下っているときに気づいたのですが、タラノメの群落がいくつもありました。あんなにタラノメって群落をつくるのかっていうぐらいで、みんな気づかないのか芽はほとんど採られていません。もっともここは国立公園です、採ってはいけません。
ミノブチ岳で展望がよくなり、すぐそこに燧ヶ岳マナイタグラが見えます。小屋から2時間半かかって、念願の山頂に到着。雲はあるものの高く、360°見渡せました。
すぐそこには、至仏山と尾瀬ヶ原、会津駒ヶ岳や平ヶ岳が近くにあり越後三山なども見えます。反対に目を移すと赤城山から日光白根山や男体山なども見えました。風が強く長居するところではありませんでした。
急登の下りに注意しながら、2時間ぐらいでまた長蔵小屋にもどり大休止のあと尾瀬沼 をあとにしまた。三平峠を経由し、大清水へと向かいます。
この登りも長いであろうと思いながら、鳩待峠が尾瀬には入りやすいと改めて思いまし た。
大清水からバスで駐車場のある戸倉へと向かいました。
【コースタイム】
長蔵小屋 5:30〜8:00 燧ヶ岳マナイタグラ 8:30〜10:30 長蔵小屋 11:00〜13:15 大清水バス停
サンカヨウが群落を作っていました ツバメオモト
ミノブチ岳からみた燧ヶ岳マナイタグラ キヌガサソウの群落
ミヤマキンバイ 燧ヶ岳マナイタグラ山頂にて
燧ヶ岳と尾瀬沼とコバイケイソウ