CL谷内、SL朝倉、舟橋、折井、矢島、宮坂(松勤)
雪少なめで西岳〜青年小屋間も予想に反ししっかりトレースついており当初の目的の一つであったラッセルの楽しみが味わえず残念であったが、二日目悪天下ではあったが目標としていた権現、編笠のピークを二組に分けて踏むことができました。
権現組;PL谷内、朝倉、宮坂 編笠組;PL舟橋、折井、矢島
2/11 晴れAM6時茅野発‐6:30富士見高原スキー場駐車〜6:50発。7:30不動清水。
泊り装備で重くなったザックを背負い所々氷化した登山道は歩きにくいが、しっかりトレースついており行程はかどり11時西岳着。快晴のもとびっちし真白く雪化粧した八ヶ岳が美しい。西岳から先の樹林帯は積雪60センチぐらいでトレースもついておりラッセルの楽しみなくなっており残念。12:40青年小屋着。小屋裏に立派な冬季小屋建てられておりびっくり。そのおかげか入山者多く、初日日帰り2組、小屋泊り2組、テント4組とこの山域にしてはにぎやかに感じられた。小屋横にテント設営後、編笠へのトレースはあったがラッキーなことに権現方面へのトレースついておらず明日の早立ちに備えノロシバまでトレースつけに往復す。途中弱層テストを行うと、数日前の湿雪による固い層が数センチ幅で板状にはがれ、その下は完全なザラメと要注意な状況であった。夜は矢島さんが考えてくれたすいとん鍋で暖まり早めに就寝。
2/12 夜半早々から曇りだし一晩中風強く朝になってもやむ気配なし。昨日の天気図からは冬型配置ではあるが好天を期待していたのに残念。AM4時起床、6時発。ノロシバから先はトレースなく風強く視界不良のなかルートファインディングも含めマジな冬季登攀となる。積雪量はそれ程でなく所々クサリも出かかっており、稜どうしでなく夏道経由で進むこととす。西ギボシは固くクラストしたガリーの直上からクサリ場のトラバースで処理できたが東ギボシのトラバースは結構いやらしくピンを打ちロープ確保下にクサリ場を横切りその後も計3ピッチロープを出し稜上に至る。期待してた程のナイフリッジではなかったがそこそこ楽しみつつ8:40山頂へ。相変わらずの視界不良下で残念ではあったが硬い握手をかわし小休止の後往路下山とするが気は許せない。登りの際と同様東ギボシは3ピッチロープをだし下降し、西ギボシのガリーは懸垂で下りようやくといった感じで安全地帯へ。あとは編笠組が待ちくたびれているであろうテンバへと駆け下り10:40帰着。テント撤収をお願いし皮肉にもだんだんと晴れ上がってくる中11時下山開始。12:15西岳。ほぼ快晴となり荘厳な姿を呈す権現を見納め14:20駐車場に戻り合宿終了となった。